法人税の基礎知識

法人とは、人格を持って経営活動を行うことで利益を得る組織のことです。こちらでは法人が活動を行っていく上で見逃せない法人税の基礎知識をご紹介します。

法人税とは?

法人税とは、法人が経済活動を行って得た所得(利益)に課せられる税金のことです。国に直接納める国税で、企業が税法に基づき金額を計算・申告納付する「申告納税方式」をとります。法人は他にも市区町村に払う住民税、都道府県税事務所に支払う事業税を納める義務を負います。例えば、江東区に住所地を置く法人であれば住民税を江東区に、事業税を東京都に納めます。毎事業年度発生するものの他、特殊法人に課せられる特殊法人税もあります。

計算方法

法人税の基本計算式は、「所得×税率=法人税」です。現行法では税率は30%ですが、法改正により将来的に税率が変更になる可能性もあります。他にも法人事業税が「所得×9.6%」、法人住民税「法人税×17.3%」となっています。

利益≠所得

企業会計において、決算時の基本計算式は「収益―費用・損失=利益」です。法人税算定時は「益金-損金=所得」となっていますが、ここで注意しなければならないのが、必ずしも「収益=益金」「費用・損失=損金」とはならないということです。税法上、企業を守るために益金に入れないでも良い収益項目や損金に算入しても良い項目があります。例えば、法人事業税も損金に算入することが認められている項目です。つまり、法人税を計算する時の所得から法人事業税を差し引くために税額が少し小さくなります。

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